吉野有香
小学校1年生の時に父と兄の影響でサッカーを始めると、中学時代は名古屋FCレディースで全国大会出場を果たしナショナルトレセン(代表選手育成制度)に選出される。名門・常盤木学園高校サッカー部に進み、史上初の3年連続全国優勝を果たしたチームの中で、高校3年の10月に左足前十字靭帯を断裂し、リハビリ期間中に卒業を迎えた。
高校卒業後は関西大学に進学し、同時になでしこリーグ1部のスペランツァFC大阪高槻に入団。しかし、再建手術を受けた左足前十字靭帯を復帰後1週間で再断裂し、さらに半月版も損傷し、摘出手術を受ける。復帰後はメンバー入りするも、3年目のシーズンに戦力外通告を受け退団。
なでしこリーグ2部のバニーズ京都SCに移籍しレギュラーとして活躍するも、2年目のシーズン開幕直前に、今度は右膝前十字靭帯を断裂する。しかし、チームメイト、サポーターの応援を受け、諦めずに再建手術を受けて一時は復帰するも、痛みと自身のプレーに納得が出来ずに現役を引退した。
引退後は、一時サッカーを離れるが、自身の怪我や挫折の経験を活かして同様に苦しむ選手をサポートしたいという想いから、メンタルコーチの道を志し、常盤木学園サッカー部顧問・阿部由晴氏から学んだSMI(サクセス・モチベーション・インターナショナル、自己啓発プログラム)をベースに、コーチング、目標達成プログラムを学び、独立する。
現在は現役アスリートだけでなく、指導者やユース選手の保護者向けにもセミナーを開催。経営者や学習塾など、スポーツ以外にも活動の場を広げている。また、サッカー普及活動の一環として、全国各地にて「褒める」独自のメソッドでサッカー教室を開催し、初心者向けのフットサル教室「ゆかサル」も定期的に全国で行っている。さらに、アスリートのセカンドキャリア、デュアルキャリア支援事業、なでしこリーグのチームへのスポンサー仲介事業にも力を入れている。